実は20代には人気がない！？　リニューアル版「QTTA（クッタ）」の購入に関する実態調査

CODE編集部さん2018年4月24日

2018年3月26日、東洋水産株式会社は「MARUCHAN　QTTA（クッタ）　CURRYラーメン」を新発売し、「同　SHO-YUラーメン」「同　SEAFOODラーメン」「同　TONKOTSUラーメン」をリニューアル発売しました。2017年3月の発売開始から1年が経ち、着々とブランド認知率を上げているなかで新フレーバー発売＆リニューアルという新しい動きを見せた「QTTA」シリーズですが、では商品を実際に購入している消費者の方たちは今の「QTTA」のことをどう評価しているのでしょうか？

そこで今回はCODE（コード）を活用したバーコードリサーチ（確実な購買データに基づく最速アンケート）を使って、リニューアル版「QTTA」を自然購入したユーザーを対象に「『QTTA』の購入に関する実態調査」を実施しました。今回もここでしか見られない情報が満載となっていますので、業界関係者の方はぜひ最後まで目を通してみてください。

購入者の約4人に1人が「QTTA」をほとんど食べたことがない！

Q1. 普段どれくらいの頻度で「QTTA」を購入していますか？　n＝99（単一回答）

普段どれくらいの頻度で「QTTA」を購入しているかについては、「ほとんど買ったことがない」が23.2％と最も多くなりました。「OTTA」が発売されてからまだ1年しか経っていないこともあってか「１ヵ月に１回」以上のペースで購入していると回答した方は合計47.4％と全体の半数以下にとどまっており、「毎日」「２～３日に１回」と回答した方に至っては、今回の調査ではひとりもいないという結果になっています。

ちなみに、意外なことに「QTTA」はどちらかというと若者よりも中年くらいの方に人気があるようで、今回のアンケートに協力してくれた50～60代の方のうち、半数以上（19人中11人）が「１ヵ月に１回」以上のペースで「QTTA」を購入していると回答していました。

＜参考＞年代別の「１ヵ月に１回」以上のペースで「QTTA」を購入していると回答した人数

20代　7／20人（35％）

30代　14／31人（45.1％）

40代　15／29人（51.7％）

50代　10／17人（58.8％）

60代　1／2人（50.0％）

「QTTA」の購入理由1位は「店頭で目立っていたから」！

Q2. 「QTTA」を購入した理由として当てはまるものをすべて選択してください　n＝99（複数回答）

リニューアル版「QTTA」を購入した理由については、「店頭で目立っていたから」が25.3％と最も多くなりました。店頭に並ぶこと＆店頭で目立つことは食品が売れるためには非常に重要なことではありますが、今までの食品の自主調査で「店頭で目立っていたから」が購入理由の１位になることはなくとても珍しい結果となりました。おそらくリニューアル版「QTTA」は調査期間中に各店舗でレジ前などの相当目立つ所に置かれていたのでしょう。

ちなみにQ1で「ほとんど買ったことがない」と回答した23人に最も選択されていたのは「安かったから」と「『QTTA』のCMを見て食べたくなったから」で、それぞれ23人中6人の方に選択されていました。

○リニューアル版「QTTA」の種類と購入者数（n＝99）

・QTTA　CURRYラーメン（新商品）：48人

・QTTA　TONKOTSUラーメン：28人

・QTTA　SHO-YUラーメン：13人

・QTTA　SEAFOODラーメン：10人

「QTTA」はカップラーメンのなかで3番目に人気がある！？

Q6. 以下のカップラーメンの中でどのシリーズが好きですか？　当てはまるものをすべて選択してください　n＝99（複数回答）

リニューアル版「OTTA」の購入者に「好きなカップラーメンのシリーズは何ですか？」という質問をしてみたところ、最も人気だったのは「日清カップヌードル」で58.6％の方に選択されていました。本調査の回答者はすべて「『QTTA』の購入者」であるため、回答者には「QTTA」のファンが多いことがあらかじめ予想されていたのですが、「QTTA」の順位は32.3％の方に選ばれて３位となっています。

ちなみにこの質問で「QTTA」を選択した32人のうち、22人が一緒に「カップヌードル」を選択していました。味付けや具材が似ていることからよく「カップヌードルを意識している」といわれている「QTTA」ですが、世界初のカップ麺である「カップヌードル」以上の人気を獲得するのは非常に壁が高いことがうかがえます。

「QTTA」がほかのカップラーメンに勝っているところ

発売開始から1年が経ち、一定数の固定ファンを獲得することに成功した「QTTA」ですが、では購入者の方たちは「QTTA」のどんなところを魅力的に感じているのでしょうか？

今回のアンケート回答者の方たちに「『QTTA』が他のカップラーメンに勝っていると思うところ」について自由回答形式で答えていただく質問をしたところ、このような回答が返ってきました。

○味（美味しさ）

○食べごたえ

○見た目

○商品名（ネーミング）

○CM

○その他

リニューアル版「QTTA」の購入者の方たちが思う「『QTTA』が他のカップラーメンに勝っているところ」については、「味（美味しさ）」「食べごたえ」「見た目」「商品名（ネーミング）」「ＣＭ」など、実に多岐に渡っていました。実は「味（美味しさ）」が勝っているとコメントした方のほとんどは、Q6で「QTTA」を選択した「QTTAファン」と思われる方たちだったのですが、一方でそれ以外の方たちからは「食べごたえ」や「見た目」など味以外のポイントについても評価されていたため、必ずしも美味しさだけがその商品を購入する上での決め手になるわけではないようです。

今回は「QTTA」を対象商品に調査を行いましたが、今回の調査結果はほかの商品にも当てはめられることかと思います。業界関係者の方は、ぜひ今回の調査結果を今後の商品開発の参考にしてみてください。

今回の調査では、ほかにも以下のような質問をしています。

上記の質問の回答や各回答の詳しい内訳などが見たい方は、ぜひ下記より詳細なデータをダウンロードしてみてください。

※各ユーザーの属性情報（婚姻状況、世帯人数、同居している子供の人数、購入チャネルなど）もローデータで確認できます。

＜調査概要＞
・調査期間：2018年3月26日(月)～2018年4月4日(水)
・エリア ：全国
・対象者 ：20~60代の男女
・有効回答サンプル数：99サンプル
・調査手法：バーコードリサーチ（確実な購買データに基づく最速アンケート）