芯から凍えるような1月は、ほっくりと暖まるものが恋しくなってきます。スーパーにも美味しそうな鍋の具材に、定番から変わりダネも含む様々な種類の鍋つゆが並びます。
そこで今回はユーザーに異なるメーカーの一番定番といえる味・寄せ鍋つゆ8種類から好きなものを一つ選んで購入してもらい、購入に至った理由や商品への意見などを調査しました。人気メーカーはどこ?消費者はどのような鍋つゆを求めているのでしょうか?
メーカー別ランキング n=222 | ||
1位 | ミツカン:〆まで美味しい寄せ鍋つゆストレート | 111人 |
2位 | 味の素:鍋キューブ | 59人 |
3位 | マルサンアイ:寄せなべスープ | 29人 |
4位 | エバラ:寄せ鍋の素 | 13人 |
5位 | ヤマサ:昆布だしの寄せ鍋つゆ | 6人 |
6位 | モランボン:割烹仕立て寄せ鍋スープうすくち醤油味 | 2人 |
7位 | ヤマキ:塩分控えめ 寄せ鍋つゆ | 1人 |
7位 | 東洋水産:キューブタイプ | 1人 |
一位はミツカンが独走!
223票集まった結果の中から、ダントツでトップだったのはミツカンの「〆まで美味しい寄せ鍋つゆストレート」。さま〜ずがメインキャラクターとなっている同社の鍋つゆは、以前購入しておいしかったからと言うリピーターの購入者が多いよう。また、ミツカン自体の固定ファンや店頭価格もお手頃であることも人気の理由となっています。
鰹・鶏・昆布・帆立と4つ合わせだしが、あっさりしているのに深みのある味わいの寄せ鍋つゆ。クセもなく、老若男女問わず好きな方も多そうですね。
2位にランクインした味の素の素の鍋キューブは、つゆそのものではなく、一人一個分として食べる人数や好みの味を調整できてしまう小さなキューブ状の鍋つゆ。普通のストレートつゆと違い、持ち運びの軽さやお手軽さも人気の秘密。こちらもリピーターが多く、前回購入して美味しかったという理由で買ったという理由が多く見られました。醤油ベースで鶏と帆立の貝柱の出汁が効いた寄せ鍋しょうゆ味は〆もいろいろ遊べそう。
吉高由里子が鍋を準備して、美味しそうに頬張る姿が印象的なCMにそそられたという人も多数。鍋キューブのキャラクター、ゆぶ子ちゃんのゆるく笑える漫画も食べる前から心をあっためてくれます。
3位以下のマルサンアイ、エバラ、ヤマサなどの鍋つゆは店頭価格が安かったということで消費者が購入に至ったようです。
鍋の需要は、気温が急降下する11月ごろから一気に加速を見せます。2016年のトレンド鍋は青野菜をメインにしたヘルシーな鍋だったそう。健康志向の方が増えているのでしょうか。トマト鍋やキムチ鍋などではなく、あっさりした出汁がベースの優しい味わいを楽しめるオーソドックスな鍋つゆが一番なのかもしれません。
家族で囲むことが多い鍋。好き嫌いがわかれず、みんなで美味しく楽しめるので自然と和風な味を手に取ることが増えるのでは。
同じオーソドックスな寄せ鍋つゆとあっても、ベースの味でしめも変わる?1位のミツカンの鍋つゆは、ミツカンのホームページ「鍋なび」上で鍋の後の雑炊をすすめています。ご飯を入れて再び煮立て、卵を半熟にしてネギや海苔をちらす。好みで大葉や茗荷、かいわれなどの薬味を入れてもいいかもしれませんね。本格的なスープで締める雑炊、最後の最後まで鍋の時間を堪能できそう。
味の素の鍋キューブは鍋以外の料理にも幅広く使えるということで、ホームページ上に300を超えるレシピが掲載されています。シメの一位はうどんだったものの、贅沢なW出汁がご飯にも中華麺にも合うことでしょう。
それぞれのメーカーから発売されている鍋つゆの出汁の特徴で、鍋のシメもいろんなバリエーションが楽しめそうですね。さらに卵や薬味、大根おろしやゴマを用意しておくといつもと違う味わいになるのでは。
実際に購入した鍋つゆで作った鍋を撮影してもらいました。どれもとっても美味しそう。同じ寄せ鍋でもこんなに個性が表れていますね。
ミツカン「〆まで美味しい寄せ鍋つゆストレート」
ネギや白菜の青物野菜を中心に、たっぷりのお肉と豆腐、きのこ類が充実している鍋が多いよう。なんでも合うのが和風だし、お肉から出る肉汁も合わさりシメもより濃厚な味わいになりそう。ローカロリーな葉物野菜がたっぷり溢れかえった、トレンドのヘルシー鍋も。
味の素「鍋キューブ」
海鮮鍋にもぴったりの和風だし。肉厚のしいたけに差し色のニンジンが華やかで見た目にも美味しそう。
マルサンアイ「寄せなべスープ」
透明感のあるスープに食欲がそそられます。同じ鍋でも、それぞれの家庭に個性が見られますね。
その他
練り物も人気の具材。お一人鍋の場合は余った具材も全て入れて、ボリューミーに。
実際に鍋つゆを購入して調理をした方からは、様々な声が上がってきました。今回は主にストレートの鍋つゆが多かったためか、味の濃さに対し様々な意見があったよう。
豆腐や葉物の野菜は水気が多く含んでいるため水分が増えますし、人数が増えれば増えるほど具材も増え味の薄さを感じる人も。基本的にどこのメーカーも750gでストレートのつゆが販売されていますが、鍋の味を濃くする・薄くするための鍋作りのコツが記載されていると消費者にとっては嬉しいものかもしれません。また、パッケージの裏に鍋つゆ+調味料などの合わせワザや、相性のいい具材のバリエーションを色々提示するのも、毎回違う楽しみかたができてリピート率アップにつながりそうです。
ストレートつゆはそのまま使えて便利ではありますが、人によっては使いこなすのはなかなか難しいと感じるということも。それぞれのメーカーには鍋つゆの味にコダワリや特徴があります。味の特徴を加味したうえで、わかりやすく美味しい使い方が載っていると、より美味しさが消費者にもストレートに伝わるのではないでしょうか。
キューブタイプは少し溶けにくいのが難点だったとの声が。サラサラと溶けやすいと、鍋の待ち時間も短縮できて早く鍋を食べたい消費者にも優しい・・のかも。
また、家族の場合は4〜5人程度で鍋を囲む過程が多いようですが、最近では「お一人さま鍋」を堪能する単身者も増えています。野菜や肉、炭水化物もたっぷりバランスよく取れるのに低カロリー、心も体も温めてくれる鍋は、単身者でも気軽に食べたいもの。今後は少人数用や大人数用など、人数によって使い分けできるものも求められてくるかもしれません。
各メーカーの鍋つゆについて、消費者の意見をもっと聞きたい!場合はコチラにご連絡ください。
一度気にいると、新たに別のメーカーのものを手に取る消費者は少ないようです。実際、222票中71票は「以前購入しておいしかったから」という理由で購入を決めたという結果が出ています。店頭価格の安さも決め手になるようですが、リピートするような美味しさが購買率へと繋がっています。さらにメーカーの強みである「個性」や「旨み」が前面に見えてくると、ファンがふえていくことでしょう。
また食べたい「程良く癖になる旨さ」、そして「一つでいろんなバリエーションを楽しめる」ことを伝えるーーこれこそが消費者の心をがっちり掴む商品につながっていくのではないでしょうか。
<調査概要>
・調査期間:2016年12月7日(金)~31日(月)
・エリア :全国
・対象者 :CODEユーザーの男女
・有効回答サンプル数:222サンプル
・調査手法:自然購入者への最速アンケート(CODE(コード))