今回「消費者インサイト研究所」では、CODE(コード)を活用したバーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)を使って、猛暑が続く夏の時期に合わせた「夏のアイスの購入に関する実態調査」を実施しました。今回のアンケート調査に協力をしてくれたのは、JICFSの「アイスクリーム類」カテゴリに分類されている商品を8月6日~7日の2日間に自然購入した297人の一般消費者で、「7月にアイスを食べた回数」や「購入するアイスを選ぶ際に重視しているところ」などの質問に答えてもらっています。
今回もここでしか見られない情報が満載となっていますので、業界関係者の方はぜひ最後まで目を通してみてください。
まずは最新の人気ランキングについて見てみましょう。今回のアンケート回答者297人が購入した「アイスクリーム類」をメーカー別、商品別に分けてみたところ、その人気ランキングは以下のようになりました。
○メーカー別人気ランキングベスト10
1位 | ロッテ | 56人 |
2位 | 赤城乳業 | 44人 |
3位 | 明治 | 41人 |
4位 | グリコ | 34人 |
5位 | 森永(製菓・乳業) | 31人 |
6位 | ハーゲンダッツジャパン | 13人 |
7位 | 丸永製菓 | 10人 |
8位 | オハヨー | 9人 |
8位 | センタン | 9人 |
8位 | 井村屋 | 9人 |
メーカー別では「ロッテ」の商品が297人中56人と最も多くなりました。今回のアンケート回答者には、ベスト5にランクインした「ロッテ」「赤城乳業」「明治」「グリコ」「森永(製菓・乳業)」の購入者が特に多く、上位5社で全体の約7割を占める結果となっています。
○商品別人気ランキングベスト10
1位 | エッセルスーパーカップ カフェオレ&クッキー(明治) | 22人 |
2位 | ガリガリ君梨(赤城乳業) | 8人 |
3位 | 爽バニラ(ロッテ) | 7人 |
3位 | ブラック(赤城乳業) | 7人 |
5位 | アイスの実(グリコ) | 6人 |
6位 | Doleもりだくさんフルーツ(ロッテ) | 5人 |
6位 | クーリッシュ×カルピス(ロッテ) | 5人 |
6位 | サンデーカップパリパリチョコ(森永製菓) | 5人 |
6位 | バニラティエ(グリコ) | 5人 |
10位 | ガツン、とみかん(赤城) | 4人 |
10位 | ガツン、とグレフル×みかん(赤城) | 4人 |
10位 | カルピスウォーターボトルアイス(ロッテ) | 4人 |
10位 | スイカ&メロンバー(ロッテ) | 4人 |
10位 | モナ王バニラ(ロッテ) | 4人 |
10位 | モナ王マルチバニラ(ロッテ) | 4人 |
商品別では明治の「エッセルスーパーカップ カフェオレ&クッキー」が最も購入されていました。しかし明治の商品としては「エッセルスーパーカップ カフェオレ&クッキー」のみが唯一のベスト10圏内となっており、ベスト10のなかに最も多くランクインをしているのはロッテの商品となっています。
そのほか、アンケート調査を実施したのが8月だったということもあり、「ガリガリ君梨」(赤城乳業)や「スイカ&メロンバー」(ロッテ)のような、夏ならではのフレーバーの商品もベスト10にランクインしていました。
Q1. あなたは今年の7月に何回くらいアイスを食べましたか? n=297(単一回答)
60回以上(1日に2回以上) | 8人 | 2.7% |
30回以上(1日に1回以上) | 26人 | 8.8% |
20回以上 | 79人 | 26.6% |
10回以上 | 86人 | 29.0% |
5回以上 | 46人 | 15.5% |
3回以上 | 30人 | 10.1% |
1回以上 | 16人 | 5.4% |
7月はまったく食べなかった | 6人 | 2.0% |
2018年7月の1ヵ月間にアイスを何回くらい食べたのかについては、「10回以上」が29%と最も多くなりました。2番目に多かったのは「20回以上」で、全体の26.6%と「10回以上」と回答した人数とあまり差が無かったため、日本人が夏の1ヵ月間にアイスを食べる平均的な回数は10~20回くらいであると言えそうです。
ちなみに、意外なことに「60回以上(1日に2回以上)」と回答した8人のなかには中年の方が多く、8人中5人が40代、残りの3人は20代、30代、50代の方がひとりずついました。
Q2. あなたはどんな時にアイスを購入したくなりますか?当てはまるものをすべて選択してください n=297(複数回答)
暑くて冷たいものが食べたくなったとき | 238人 | 80.1% |
甘いものが食べたくなったとき | 124人 | 41.8% |
アイスの新商品を見つけたとき | 101人 | 34.0% |
自分にご褒美をあげたくなったとき | 77人 | 25.9% |
人がアイスを食べているところを見たとき | 47人 | 15.8% |
喉が渇いたとき | 31人 | 10.4% |
その他 | 16人 | 5.4% |
どんな時にアイスを購入したくなるかについては、「暑くて冷たいものが食べたくなったとき」が80.1%と最も多くなりました。
2番目に多かった「甘いものが食べたくなったとき」は全体の41.8%の方に選択されていたのですが、選択していた人数では「暑くて冷たいものが食べたくなったとき」と倍ほどの差があります。この結果だけを踏まえるなら、アイスに最も求められているものは「冷たさ」であるという考え方もできるでしょう。
ちなみに、3番目に多かった「アイスの新商品を見つけたとき」については、選択していた101人のおよそ9割が女性の方で、男性で選択していたのは11人でした。
○「その他」を選択した方の具体的な回答(一部)
Q6. あなたは1年のどの季節にアイスをよく食べていますか?当てはまるものをすべて選択してください n=297(複数回答)
春 | 74人 | 24.9% |
夏 | 285人 | 96.0% |
秋 | 69人 | 23.2% |
冬 | 102人 | 34.3% |
1年のどの季節にアイスをよく食べているかについては、「夏」が96%と最も多くなりました。意外なことに2番目に多かったのは「冬」で、全体の3分の1にあたる34.3%の方に選択されており、回答者のなかには「夏」と「冬」のみを選択していた方も多く見られました。
すべての季節を選択していた方は297人中54人(全体の約18%)いたのですが、この54人については1年を通してアイスを食べ続けている、生粋の「アイス好き」であると言えるでしょう。
Q7. あなたは購入するアイスを選ぶ際にどんなところを重視していますか?当てはまるものをすべて選択してください n=297(複数回答)
味の種類(フレーバー) | 213人 | 71.7% |
価格の安さ | 181人 | 60.9% |
内容量 | 89人 | 30.0% |
形状(カップ型・コーン型など) | 73人 | 24.6% |
メーカー・ブランド | 65人 | 21.9% |
見た目の良さ | 55人 | 18.5% |
カロリー | 33人 | 11.1% |
高級感 | 22人 | 7.4% |
流行っているかどうか | 18人 | 6.1% |
他にも重視しているポイントがある | 12人 | 4.0% |
購入するアイスを選ぶ際に重視しているところについては、「味の種類(フレーバー)」が71.7%と最も多くなりました。2番目に多かったのは「価格の安さ」(60.9%)だったのですが、こちらを選択した181人中25人が「価格の安さ」のみを選択していたため、消費者のなかには「アイスは安ければなんでもいい」と考えている方も少なくないようです。
ちなみに、ここ数年では高級なアイスが一部の消費者たちの間でブームとなっていますが、「高級感」を選択した方の割合は全体の7.4%とそれほど高くはありませんでした。
○「他にも重視しているポイントがある」を選択した方の具体的な回答(一部)
今回の調査では、ほかにも以下のような質問をしています。
Q4. あなたはどんな形状のアイスが好きですか?当てはまるものをすべて選択してください
上記の質問の回答や各回答の詳しい内訳などが見たい方は、ぜひ下記より詳細なデータをダウンロードしてみてください。
※各ユーザーの属性情報(婚姻状況、世帯人数、同居している子供の人数、購入チャネルなど)もローデータで確認できます。
※今回対象となったユーザーの過去の購買履歴や今後の購買履歴が気になる企業の方はお問い合わせください。
日々、CODEでは登録会員数約60万人(2018年8月現在)の購買データをシングルソースで収集しております。
<調査概要>
・調査期間:2018年8月6日(月)~2018年8月7日(火)
・エリア :全国
・対象者 :10~70代の男女
・有効回答サンプル数:297サンプル
・調査手法:バーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)