今回「消費者インサイト研究所」では、CODE(コード)を活用したバーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)を使って、「家庭用マスクの購入・消費に関する実態調査」を実施しました。アンケート調査に協力してくれたのは、2018年3月19日(月)~23日(金)の期間中に家庭用マスクを自然購入した100人の一般消費者で、各回答者が花粉症患者なのかはもちろんのこと、「年間のマスク消費頻度」や「家庭用マスクに対する不満点」などについての質問にも回答をしてもらっています。
今回もここでしか見られない情報が満載となっていますので、業界関係者の方はぜひ最後まで目を通してみてください。
Q1. あなたは花粉症患者ですか? n=100(単一回答)
はい | 58人 | 58.0% |
いいえ | 42人 | 42.0% |
今回のアンケート回答者の方たちに花粉症患者なのかについてを訊いてみたところ、100人中58人の方が「はい」と回答しました。世代別に分けて見てみると、10~20代では18人中9人、30代では45人中25人、40代では20人中12人、50~60代では17人中12人が「はい」と回答していたため、徐々にではありますが年代が高くなるほど花粉症患者の割合も高くなっていました。
この結果を踏まえた上で、別の質問の結果についても見てみましょう。
Q2. あなたは花粉症シーズン'以外'ではどれくらいのペースでマスクを消費していますか? n=100(単一回答)
回答者数 | うち花粉症患者数 | |
1日に2枚以上 | 9人 | 7人 |
1日に1枚 | 38人 | 26人 |
2~3日に1枚 | 21人 | 6人 |
1週間に1枚 | 9人 | 6人 |
2~3週間に1枚 | 1人 | 1人 |
1ヵ月に1枚 | 8人 | 3人 |
2~3ヵ月に1枚 | 8人 | 5人 |
半年に1枚 | 0人 | 0人 |
1年に1枚 | 2人 | 0人 |
花粉症シーズン以外は全く消費しない | 4人 | 4人 |
花粉症シーズン以外の季節にどれくらいのペースでマスクを消費しているかについては、「1日に1枚」が100人中38人と最も多くなりました。「1日に2枚以上」と合わせるとその割合は47%と全体の半数近くを占めていたため、この結果を見ていかに多くの人が家庭用マスクを毎日消費しているかということがよく分かるのではないかと思います。
一方で、Q1で「はい」と回答した花粉症患者のなかには、この質問で「花粉症シーズン以外は全く消費しない」と回答した方もいました。花粉症患者のこの質問の回答に偏りはなかったため、「花粉症患者かどうか」と「年間のマスク消費頻度」には特に相関性は無いと考えていいでしょう。
Q3. あなたは普段どんな時にマスクを付けたくなりますか? 当てはまるものをすべて選択してください n=100(複数回答)
回答者数 | うち花粉症患者数 | |
風邪やインフルエンザを予防したいとき | 79人 | 45人 |
花粉やホコリなどから鼻を守りたいとき | 65人 | 44人 |
自分の体調が悪いとき | 56人 | 32人 |
近くに体調の悪い人がいるとき | 56人 | 28人 |
人がたくさんいる場所に行くとき | 56人 | 34人 |
乾燥などから喉を守りたいとき | 55人 | 30人 |
ノーメイクなどの理由で顔を隠したいとき | 45人 | 26人 |
自分を可愛く(カッコよく)見せたいとき | 3人 | 3人 |
その他 | 2人 | 1人 |
普段どんな時にマスクを付けたくなるかについては、「風邪やインフルエンザを予防したいとき」が100人中79人と最も多くなりました。ほかにも「花粉やホコリなどから鼻を守りたいとき」や「自分の体調が悪いとき」など、こちらで用意した9つの項目のうちの6つが全体の半数以上の方に選択されていたため、同じ人でもマスクを付けるのには実にさまざまな理由があるようです。半数は超えなかったものの「ノーメイクなどの理由で顔を隠したいとき」が100人中45人もの方に選択されていたのは、日本人ならではの結果だったといえるでしょう。
ちなみに「自分を可愛く(カッコよく)見せたいとき」を選択した3人の方は、全員がQ1で「はい」と回答した花粉症患者の方でした。
花粉症シーズン以外の季節でもマスクを付けて外出することが多い日本人ですが、では消費者の方たちは市販の家庭用マスクに満足をしているのでしょうか?
最後に、アンケート回答者の方たちから頂いた「マスクをしているときに困ったこと」や「市販の家庭用マスクに対するご意見・ご要望」の回答を、内容別にご紹介します。
○眼鏡が曇る
○顔や耳が痛くなる(痒くなる)
○息苦しい
○メイクが付く・取れる
○その他
家庭用マスクを付けているときに困ったことのなかで最も多かったのは「眼鏡の曇り」に関することで、100人中36人の方がコメントのなかで触れていました。そのほかにも「耳が痛くなる」「皮膚が痒くなる」「息苦しくなる」など、たくさんの困ったエピソードがアンケート回答者の方たちから届いており、実に全体の9割以上の方が市販の家庭用マスクに対して何かしらの不満を持っていることが、今回の調査によって明らかになりました。
非常に困難なことかとは思いますが、上記のような不満点が改善された家庭用マスクが開発・販売されれば、きっとその商品は多くの方に購入されることでしょう。
家庭用マスクの開発に関わっている方は、ぜひ今回の調査結果を今後の商品開発の参考にしてみてください。
今回の調査では、ほかにも以下のような質問をしています。
Q4. あなたは購入するマスクを選ぶ際にどんなところを重視していますか? 当てはまるものをすべて選択してください(複数回答)
上記の質問の回答や各回答の詳しい内訳などが見たい方は、ぜひ下記より詳細なデータをダウンロードしてみてください。
※各ユーザーの属性情報(婚姻状況、世帯人数、同居している子供の人数、購入チャネルなど)もローデータで確認できます。
<調査概要>
・調査期間:2018年3月19日(月)~2018年3月23日(金)
・エリア :全国
・対象者 :10~60代の男女
・有効回答サンプル数:100サンプル
・調査手法:バーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)