今回「消費者インサイト研究所」では、CODE(コード)を活用したバーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)を使って、今年2度目となる「マスクの購入と新型コロナウィルス問題に関する実態調査」を実施しました。今回のアンケート調査に協力をしてくれたのは、JICFSの「マスク」カテゴリに含まれる商品を11/15~19の5日間に自然購入した319人の一般消費者で、メーカー・商品別の「人気ランキング」の集計や、「マスクと新型コロナウィルスの関係性について思うこと」などを購入直後に購入時の記憶が鮮明な状態で回答してもらっています。
新型コロナウィルスの影響により一時はマスクの品薄状態が続いていましたが、今の消費者はマスクのことをどのように思っているのでしょうか。今回も消費者の購買行動の奥底にある本音(消費者インサイト)を知る上で役に立つ情報が満載となっていますので、業界関係者の方はぜひ最後まで目を通してみてください。
2020年末現在、日本のマスク消費者にはどんなマスクが人気なのでしょうか。今回のアンケート回答者が購入したマスクをメーカー別・商品別で集計したところ、その人気ランキングは以下のようになりました。
○メーカー別ランキングベスト10(n=319)
メーカー名 |
購入者数 | |
1位 | 玉川衛材 | 57人 |
2位 | ユニ・チャーム | 47人 |
3位 | 大王製紙 | 16人 |
4位 | BMC | 12人 |
4位 | スケーター | 12人 |
6位 | 東和 | 10人 |
6位 | 白元アース | 10人 |
8位 | システムポリマー | 8人 |
9位 | 山田化学 | 7人 |
10位 | 横井定 | 5人 |
10位 | ユニフリー | 5人 |
― | その他のメーカー(メーカー不明含む) | 130人 |
メーカー別では、「7DAYSマスクEXプラス」シリーズなどが人気の「玉川衛材」が319人中57人に購入されて1位となりました。次いで2位には「超快適マスク」シリーズなどが人気の「ユニ・チャーム」が47人に購入されてランクインしており、これら上位2社で購入者全体のおよそ1/3を占めていました。
○商品別ランキングベスト10(n=319)
商品名 | メーカー |
購入者数 | |
1位 | 超快適マスク プリーツタイプ ふつう 7枚 | ユニ・チャーム | 16人 |
1位 | ハイパーブロックマスクウイルスブロックふつう 7枚 | 大王製紙 | 16人 |
3位 | 不織布マスク 小さめサイズ 50P | メーカー不明 | 13人 |
4位 | 柔らか立体マスク 50枚 | 東和 | 10人 |
5位 | 7DAYSマスクEXプラス ホワイト ふつう 7枚 | 玉川衛材 | 9人 |
5位 | 超快適マスク プリーツタイプ ふつう 30枚 | ユニ・チャーム | 9人 |
7位 | 7DAYSマスクEXプラス ホワイトふつう 30枚 | 玉川衛材 | 8人 |
8位 | シルキータッチ耳ゴムふわり ピンク 小さめ 7枚 | 玉川衛材 | 7人 |
9位 | シルキータッチ耳ゴムふわり ホワイト ふつう 7枚 | 玉川衛材 | 6人 |
9位 | フィッティ オメガプリーツマスク ふつう 60枚 | 玉川衛材 | 6人 |
― | その他の商品 | ― | 219人 |
商品別では、ユニ・チャームの「超快適マスク プリーツタイプ ふつう 7枚」と大王製紙の「ハイパーブロックマスクウイルスブロックふつう 7枚」がそれぞれ16人に購入されて1位となりました。メーカー別ランキングで1位だった玉川衛材の商品で最も購入されていたのは5位の「7DAYSマスクEXプラス ホワイト ふつう 7枚」でしたが、計5商品がベスト10以内にランクインしています。
Q1. あなたがよく買い物をしている店舗では緊急事態宣言が発出されていた頃(4月~5月頃)にマスクは売られていましたか?最も近いものを選択してください n=319(単一回答)
十分売られていた | 43人 | 13.5% |
少しだけ売られていた | 26人 | 8.2% |
日によってある日と無い日があった | 29人 | 9.1% |
品薄状態だった | 108人 | 33.9% |
1枚も売られていなかった | 113人 | 35.4% |
Q2. あなたがよく買い物をしている店舗では現在マスクは売られていますか?最も近いものを選択してください n=319(単一回答)
十分売られている | 267人 | 83.7% |
少しだけ売られている | 34人 | 10.7% |
日によってある日と無い日がある | 17人 | 5.3% |
品薄状態が続いている | 1人 | 0.3% |
1枚も売られていない | 0人 | 0.0% |
今回のアンケート回答者にマスクの販売量を緊急事態宣言が発出されていた頃と比べてもらったところ、「十分売られている」が83.7%と最も多くなりました。緊急事態宣言が発出されていた頃の販売量については「十分売られていた」を選択した方が13.5%だったため、今ではほとんどの店舗で十分な量のマスクが販売されているようです。
では、この数カ月間でマスクの値段にはどのような変化があったのでしょうか。その結果は以下のようになりました。
Q6. 以前に比べてマスクの値段に変化はありましたか?最も近いものを選択してください質問 n=319(単一回答)
以前より高くなった | 125人 | 39.2% |
以前と同じくらいの値段で売られている | 113人 | 35.4% |
以前より安くなった | 74人 | 23.2% |
売られていないので分からない | 7人 | 2.2% |
マスクの値段については「以前より高くなった」が39.2%と最も多くなりました。対して「以前より安くなった」を選択したのは全体の23.2%だったため、どうやら新型コロナウィルスの影響でマスクの価値が上がったことによって、どちらかというと値段が高くなった店舗のほうが多くなっているようです。
この時期にマスクを購入した消費者は、新型コロナウィルス問題についてどのようなことを思っているのでしょうか? アンケート回答者の方たちに「マスクと新型コロナウィルスの関係性」について思っていることを自由に書いてもらいましたので、最後にその回答の一部をご紹介します。
上記のコメントついては、いずれも調査期間中にマスクを実際に購入した方たちから戴いたコメントのほんの一部となっています。「マスクと新型コロナウィルスの関係性」についてのコメントはアンケート回答者全員から戴いていますので、すべてのコメントが見たいという方は、ぜひ下記のダウンロードフォームからローデータをダウンロードしてみてください。
今回の調査では、マスク消費者の「消費者インサイト」を発掘するために以下のような質問もしています。
Q3. この商品は店舗内のどのような売り場にありましたか?最も近いものを選んでください
Q5. この商品は店舗に入る前から買うことを決めていましたか?最も近いものを選んでください
Q7. 現在あなたはどこでマスクを着用していますか?当てはまるものを全て選択してください
Q9. あなたのご家庭では新型コロナウィルスが流行する前からマスクを使用していましたか?
Q10. 「年間を通して使用していた」と答えた方のみにお聞きします。あなたのご家庭では普段どれくらいの頻度でマスクを使用していますか?
Q11. マスクの着用は新型コロナウィルス対策に有効だと思いますか?
Q12. 「とても有効だと思う」と答えた方は、より有効だと思うほうを選択してください
Q13. 「ある程度有効だと思う」と答えた方は、より有効だと思うほうを選択してください
上記の質問の回答や各回答の詳しい内訳などが見たい方は、ぜひ下記よりローデータをダウンロードしてみてください。
※各ユーザーの属性情報(婚姻状況、世帯人数、同居している子供の人数、購入チャネルなど)もローデータで確認できます。
※今回対象となったユーザーの過去の購買履歴や今後の購買履歴が気になる企業の方はお問い合わせください。
日々、CODEでは登録会員数約190万人超(2020年11月末現在)の購買データをシングルソースで収集しております。
また、CODEで取得した消費者の購買データや評価&口コミデータを閲覧・分析・活用できるBIツール「CODE for Business」を企業向けにご提供しております。
<調査概要>
・調査期間:2020/11/15(日)~11/19(木)
・エリア :全国
・対象者 :10~70代の男女
・有効回答サンプル数:319サンプル
・調査手法:バーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)