毎年節分の時期になると食べられる恵方巻(えほうまき)。もともとは日本国内に伝わる風習のひとつとして江戸時代に大阪から全国に広まったとされていますが、現代の一般家庭ではどのように食べられているのでしょうか?
そこで今回は、今年恵方巻を食べたユーザーの方たちに恵方巻の食べ方、買った場所、使った具材などについての調査を実施。一般家庭における恵方巻の購入に関する実態について調べてみました。どんな恵方巻が売れそうか、今からでも来年の節分に備えて参考にしてみてください!
恵方巻の食べ方については、回答者の9割以上が「知っている」と回答。しかしその食べ方を実践しているかどうかについては、「実践した」「実践していない」と回答した方がそれぞれ半数ずつに分かれました。
恵方巻を食べる際には「恵方を向いて食べる」「一本を切らずに丸かじりする」「食べきるまでしゃべらない」という3つの決まりごとがあるのですが、「実践した」と回答したのなかには、ただ恵方を向いて食べただけの人も・・・
また回答者のなかには、恵方巻を輪切りにして食べている方も多くいました。
(ちなみに2017年の恵方は「北北西」でした)
84%(97人)の方が恵方巻を購入した、16%(18人)の方が手作りをしたと回答しました。
アンケート回答者の8割以上が調理済みの恵方巻を購入していた一方で、手作りで作っていた方も18名いました。その理由としては以下のような声が挙がっています。
このように一般家庭では恵方巻を単なる風習と考えず、節分の時期にパーティー感覚で食べる食べ物として捉えているご家庭も少なくないようです。
実際に手作りした方たちに、自作の恵方巻を撮影してもらいました!
こうして見てみると、やはり子供のことを考えてか恵方巻を輪切りにしているご家庭が多いようですね。今後、恵方巻を手作りするご家庭が増える可能性は、十分にあるでしょう。
恵方巻を購入した方、どこで買いましたか? n=115
購入場所ランキング n=115 | ||
1位 | スーパーマーケット | 60人 |
2位 | コンビニエンスストア | 27人 |
3位 | その他 | 19人 |
4位 | 寿司屋・飲食店 | 5人 |
5位 | デパート | 4人 |
恵方巻を購入した場所については、「スーパーマーケット」(52.2%)が過半数を上回り1位となりました。ここ数年の間に大手コンビニチェーンでも恵方巻を積極的に売り出すようになっているため、2位には「コンビニエンスストア」(23.5%)がランクインしています。
「その他」には恵方巻を手作りした方の人数も含まれていますが、やはり恵方巻は「買って食べるもの」というイメージがまだまだ強いようです。
恵方巻を手作りをした方に、どのような具を使ったのかを聞いてみました。
最後に「恵方巻を手作りした」と回答した方を対象にメインで使用した具について尋ねたところ、しいたけ(13人)と卵焼き(12人)が特に人気が高いということが分かりました。
恵方巻を作る際には「七福神に因んで7種類の具材を使うと良い」とされていますが、市販の恵方巻でも7種類の具を使っているものは少ないため、業界人でもそこまで熟知している方はなかなかいないようです。お店によっては肉や海鮮をメインにしたり、恵方巻をスイーツ風にした商品を売り出して、顧客にアピールしているところもあるくらいです。
恵方巻を購入した方に買った商品の写真を撮影してもらいました!
スーパーマーケット
サーモンをメインにした恵方巻や、最初から輪切りの状態で販売されている恵方巻もあります。
コンビニエンスストア
使われている具や長さもさまざま。コンビニではおにぎりやお弁当を買う感覚で恵方巻を購入する方が多いのかもしれません。
その他
恵方巻をお餅風にしたものや、スイーツ風にしたものまで売られています。
今や節分と恵方巻は、バレンタインデーやホワイトデーなどと同じく、食品業界を盛り上げるための商業的イベントのひとつとなっています。それを踏まえた上で消費者のニーズに合った恵方巻を販売すれば売上アップに期待ができますが、同時に恵方巻の正しい作り方や食べ方が忘れられてしまわないよう、情報を発信していくことも必要かもしれません。私たちから消費者に情報を発信していきたいものですね。
今回の調査内容は以下になります。
<調査概要>
・調査期間:2017年2月2日(木)~3日(金)
・エリア :全国
・対象者 :20~30代の男女
・有効回答サンプル数:115サンプル
・調査手法:自然購入者への最速アンケート(CODE(コード))