今回「消費者インサイト研究所」がテーマに取り上げたのは、日本の年末の風物詩として長く定着している「年越しそば」です。日本では毎年大晦日に縁起を担いで「年越しそば」を食べる風習があることから、毎年12月末が1年で最もそばが売れる時期のひとつとなっていますが、では毎年末にそばを購入している消費者の方たちはそんな「年越しそば」のことをどのように思っているのでしょうか?
そこで今回は、CODE(コード)を活用したバーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)を使って、12月最終週に「『年越しそば』もしくは『年越そば』 のキーワードを含む商品」を自然購入した人を対象に「年越しそば」の消費に関する実態調査を大晦日に実施しました。今回もここでしか見られない情報が満載となっていますので、業界関係者の方はぜひ最後まで目を通してみてください。
Q1. あなたは毎年大晦日に「年越しそば」を食べていますか? n=100(単一回答)
毎年必ず食べている | 72人 | 72.0% |
できるだけ毎年食べるようにしている | 26人 | 26.0% |
気が向いたときだけ食べている | 1人 | 1.0% |
食べていないことが多い | 1人 | 1.0% |
昨年(2016年)まで年越しそばを食べたことがなかった | 0人 | 0.0% |
毎年大晦日に「年越しそば」を食べているかについては、「毎年必ず食べている」が72%と最も多くなりました。今回のアンケートは「商品名に『年越し(年越)そば』が付く商品」の購入者を対象にしているため、年越しそばを毎年食べている人の割合が高くなるのは当然ではあるのですが、それでも毎年欠かさず食べている人が7割以上もいたことには驚きです。
なお「昨年(2016年)まで年越しそばを食べたことがなかった」と回答した人はひとりもいなかったため、少なくとも今回のアンケート回答者のなかには「人生で一度も年越しそばを食べたことがない人」はいなかったようです。
Q2. この商品は2017年の大晦日のどのタイミングで食べましたか? n=100(単一回答)
朝食 | 2人 | 2.0% |
昼食 | 5人 | 5.0% |
夕食 | 65人 | 65.0% |
年が明ける少し前 | 24人 | 24.0% |
年が明けてから寝るまでの間 | 3人 | 3.0% |
購入したものの結局大晦日には食べなかった | 1人 | 1.0% |
今回購入した「年越しそば」を大晦日のどのタイミングで食べたかについては、「夕食」が65%と最も多くなりました。「年が明ける少し前」と合わせるとその割合は89%とほぼ9割になるため、日本人のなかには「年越しそばは夜に食べるもの」という考え方がどうやら浸透しているようです。
ちなみにこの質問で唯一「購入したものの結局大晦日には食べなかった」と回答した方は、そばが食べられないため毎年うどんで代用しているとのこと。今回のお買い物ではそばの麺ではなく「そばつゆ」を購入していました。
Q3. 2017年の大晦日はどんなそばを「年越しそば」として食べましたか? n=100(単一回答)
自宅で作ったそば(麺は購入した) | 89人 | 89.0% |
自宅で作ったそば(自分で麺から作った) | 2人 | 2.0% |
そば屋のそば(出前を頼んだ) | 0人 | 0.0% |
そば屋のそば(店内で食べた) | 3人 | 3.0% |
カップそば | 5人 | 5.0% |
そばは食べなかった | 1人 | 1.0% |
2017年の大晦日にどんなそばを「年越しそば」として食べたかについては、「自宅で作ったそば(麺は購入した)」が89%と最も多くなりました。「カップそば」(5%)以外の少数意見として「そば屋のそば(店内で食べた)」と回答した方が3%、「自宅で作ったそば(自分で麺から作った)」と回答した方が2%いたため、アンケート回答者のなかには購入した「年越しそば」以外のそばも大晦日に食べていた方もいたようです。
ちなみに「自宅で作ったそば(自分で麺から作った)」と回答した2人の方は40代の男性と20代の女性で、どちらも一人暮らしではありませんでした。
日本に住むほとんどの方が子どもの頃から当たり前のように食べ続けている「年越しそば」ですが、では消費者はそんな日本の風物詩である「年越しそば」のことをどう思っているのでしょうか? 最後にアンケート回答者の方たちから頂いた「年越しそば」に対するご意見・ご感想の一部を、回答者の年代別にご紹介します。
○10代
○20代
○30代
○40代
○50代
○60代
今回はアンケート回答者の方たちから頂いたコメントを年代別に分けてご紹介しましたが、こうして見てみると「年越しそば」に対する考え方に大きな違いは見られず、ほとんどの方が「年越しそば」に良い印象を持っていると同時に「これからも残していくべき風習」として捉えていることが分かります。
一部の方からは「なんとなく食べている」といった形骸化を懸念するコメントも届いていましたが、それだけ「年越しそば」は日本に欠かせない風習として私たち日本人の心に深く定着しているということなのでしょう。
今回の調査では、ほかにも以下のような質問をしています。
上記の質問の回答や各回答の詳しい内訳などが見たい方は、ぜひ下記より詳細なデータをダウンロードしてみてください。
※各ユーザーの属性情報(婚姻状況、世帯人数、同居している子供の人数、購入チャネルなど)もローデータで確認できます。
<調査概要>
・調査期間:2017年12月31日(日)
・エリア :全国
・対象者 :10~70代の男女
・有効回答サンプル数:100サンプル
・調査手法:バーコードリサーチ(確実な購買データに基づく最速アンケート)