今年も夏本番を迎え、外出に日焼け止め(サンスクリーン剤)が欠かせない季節がやってきました。現在、日本国内では実にさまざまな種類の日焼け止め商品が販売されていますが、実際のところ日本の女性にはどのような商品が人気となっているのでしょうか?
そこで今回は、自然購入者への最速アンケート(CODE(コード))を使って、日焼け止め商品の自然購入者を対象に「日焼け止めの利用に関する実態調査」を実施しました。今回もここでしか見られない貴重な情報が満載となっていますので、業界関係者の方はぜひ最後まで目を通してみてください。
今回「消費者インサイト研究所」が調査対象に選んだのは、ロート製薬・花王・資生堂・コーセーの4メーカーが販売している5ブランド18商品の日焼け止め剤です。ネットショッピングサイトや、 CODEの購入履歴などで人気上位だった商品から似たような条件のものを選び、それらの中からCODE利用者が 自然購入したものについてのアンケートを実施したのですが、果たしてどのブランド・商品が人気だったのでしょうか?
今回の調査に協力してくれた150人の女性が購入した日焼け止めを商品別に分けたところ、ブランド・商品別の人気ランキングは以下のようになりました。
○ブランド別人気ランキング n=150
1位 | ロート製薬 スキンアクア | 51人 |
2位 | 花王 ビオレ | 50人 |
3位 | 花王 ニベアサン | 38人 |
4位 | 資生堂 アネッサ | 6人 |
5位 | コーセー サンカット | 5人 |
ブランド別ではロート製薬の「スキンアクア」が最も人気で、150人中51人の方に選ばれていました。しかし2位の「ビオレ」との差は僅か1人、さらに「ビオレ」と3位の「ニベアサン」はどちらも花王のブランドなので、メーカー別に分けた場合は花王が150人中88人で断トツのトップということになります。
○商品別購入者数 n=150
商品名 | 購入者数 | SPF値・PA分類 |
ロート製薬 スキンアクア スーパーモイスチャージェル | 38人 | SPF50+/PA++++ |
ロート製薬 スキンアクア モイスチャージェル | 7人 | SPF35/PA+++ |
ロート製薬 スキンアクア スーパーモイスチャーエッセンス | 6人 | SPF50+/PA++++ |
花王 ビオレ UV アクアリッチ ウォータリージェル | 20人 | SPF50+/PA++++ |
花王 ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンス | 15人 | SPF50+/PA++++ |
花王 ビオレ UV アクアリッチ ウォータリージェル大容量 | 10人 | SPF50+/PA++++ |
花王 ビオレ UV アクアリッチ ウォータリーエッセンス大容量 | 4人 | SPF50+/PA++++ |
花王 ビオレ さらさらUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス | 1人 | SPF50+/PA+++ |
花王 ニベアサン スーパーウォータージェルSPF50 | 14人 | SPF50/PA+++ |
花王 ニベアサン スーパーウォータージェルSPF50 ポンプ | 7人 | SPF50/PA+++ |
花王 ニベアサン スーパーウォータージェルSPF50 詰め替え | 7人 | SPF50/PA+++ |
花王 ニベアサン プロテクトウォータージェルSPF35 ポンプ | 6人 | SPF35/PA+++ |
花王 ニベアサン プロテクトウォータージェルSPF35 詰め替え | 4人 | SPF35/PA+++ |
コーセー サンカット 日やけ止めジェル 50 | 4人 | SPF50+/PA++++ |
コーセー サンカット 日やけ止めジェル 50 ポンプ | 1人 | SPF50+/PA++++ |
資生堂 アネッサ パーフェクトUV アクアブースター | 3人 | SPF50+/PA++++ |
資生堂 アネッサ エッセンスUV アクアブースター | 2人 | SPF50+/PA++++ |
資生堂 アネッサ エッセンスUV アクアブースター(ミニ) | 1人 | SPF50+/PA++++ |
商品別ではロート製薬の「スキンアクア スーパーモイスチャージェル」が最も人気が高く、150人中38人の方が購入していました。「スキンアクア」「ビオレ」「ニベアサン」からは、それぞれSPF値やPA分類の違う商品が販売されているのですが、同ブランド内ではより紫外線防御力の高い「SPF50(+)」の商品や「PA++++」の商品のほうが人気となっているようです。
また商品によっては、「ジェルタイプ」と「エッセンスタイプ」に分かれているもの、「ポンプタイプ」でも売られているもの、「大容量サイズ」でも売られているものなどがありますが、「エッセンスタイプ」「ポンプタイプ」「大容量サイズ」の人気度はいずれも低かったようです。
Q1. なぜこの商品を選んだのですか?(いつも購入する方はその理由を教えてください) n=150(単一回答)
UVケア効果がもっともありそうだったから | 36人 | 24.0% |
値段が安かったから | 32人 | 21.3% |
べたつかなそうだったから | 28人 | 18.7% |
伸びがよさそうだったから | 22人 | 14.7% |
このメーカーが好きだから | 13人 | 8.7% |
容量がちょうどよいから | 9人 | 6.0% |
このブランドが好きだから | 9人 | 6.0% |
パッケージデザインが好きだから | 1人 | 0.7% |
商品を選んだ理由(いつも購入する理由)については、「UVケア効果がもっともありそうだったから」が最も多くなりました。「UVケア効果がもっともありそうだったから」と回答した36人が購入した商品をブランド別に分けてみたところ特に偏りはありませんでしたが、2位の「値段が安かったから」については、回答者32人のうち16人が「スキンアクア」(ロート製薬)の購入者となっています。「スキンアクア」はブランド別で最も人気がありましたが、その人気の秘密は値段の安さにもあるようです。
ちなみに「サンカット」(コーセー)と「アネッサ」(資生堂)の日焼け止め商品を購入した計11人のなかに、「値段が安かったから」と回答していた人はひとりもいませんでした。
Q2. この商品を買う際に最も影響を受けたものを選択してください。 n=150(単一回答)
店頭のPOPやキャンペーン(お店のおススメや割引など) | 48人 | 32.0% |
商品パッケージ | 44人 | 29.3% |
テレビCM | 26人 | 17.3% |
口コミサイト(@コスメなど) | 15人 | 10.0% |
友達や家族のオフラインの口コミ | 12人 | 8.0% |
雑誌 | 2人 | 1.3% |
Facebook,Twitter,InstagramなどのSNS | 1人 | 0.7% |
商品の公式サイト | 1人 | 0.7% |
上記以外のWeb広告 | 1人 | 0.7% |
ラジオ | 0人 | 0.0% |
商品を買う際に最も影響を受けたものについては、「店頭のPOPやキャンペーン(お店のおススメや割引など)」が3割を超えて最も多くなりました。2位の「商品パッケージ」と合わせるとその割合は6割を超えるのですが、日焼け止めの購入者には購入する商品を事前に決めずに、店舗に行ってから直感で購入する商品を決める方が多いと言えるかもしれません。
「ニベアサン」(花王)の日焼け止めについては口コミによる評価がとても高いようで、「口コミサイト(@コスメなど)」もしくは「友達や家族のオフラインの口コミ」と回答した計27人中13人が、「ニベアサン」の日焼け止め商品を購入していました。
Q4. このシリーズのUVケア商品を購入するのは何度目ですか? n=150(単一回答)
初めて | 45人 | 30.0% | |
2回目 | 30人 | 20.0% | |
3回目 | 22人 | 14.7% | |
4回目 | 16人 | 10.7% | |
5回目 | 4人 | 2.7% | |
それ以上 | 33人 | 22.0% |
今回購入した日焼け止め商品の購入回数については、「初めて」が3割を占めて最も多くなりました。2番目に多かったのが「それ以上」(6回以上)だったのですが、この質問の結果を見たときに驚いたのが「アネッサ」の購入者です。なんと「アネッサ」を購入した6人全員がこの質問で「それ以上」、つまり6回以上同じ商品を購入していると回答していたのです。購入者自体は少なかったですが、「アネッサ」は特定の女性たちから絶大な人気を獲得しているブランドであると言えるでしょう。
最後に、購入者した日焼け止め商品に対する消費者の感想を、ブランド別にご紹介します。
○ロート製薬 スキンアクアシリーズの感想
○花王 ビオレ UV アクアリッチシリーズの感想
○花王 ニベアサンシリーズの感想
○コーセー サンカットシリーズの感想
○資生堂 アネッサシリーズの感想
どのブランドも肯定的な意見がほとんどでしたが、「サンカット」(コーセー)以外ではやや厳しい内容の感想を述べていた方も数名いました。すべての女性が満足できる日焼け止め商品を開発するのは、決して簡単なことではないということなのでしょう。
「日焼け止め」に関する過去のデータが知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
今回のその他の調査内容は以下になります。
上記の質問の回答や各回答の詳しい内訳などが見たい方は、ぜひ下記よりダウンロードしてみてください。
<調査概要>
・調査期間:6月24日(土)~7月9日(日)
・エリア :全国
・対象者 :CODEユーザーの10~60代の女性
・有効回答サンプル数:150サンプル
・調査手法:自然購入者への最速アンケート(CODE(コード))